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早めの準備は心の健康に

私が子供のころ過ごした昭和の時代を思い出しますと、「長男が家を継ぐ。」というのは社会共通の考え方だったと記憶しています。
これは、私の体験から生まれた感想にすぎません。ですが、家族は固く信じている、といった何か動かしがたいものがあったと覚えています。また、男性、女性の扱いが明確に違って、さらに、長男と次男、三男の地位(?)も、ハッキリしていたように記憶しています。

祖父(明治生まれ)の世代ですと、長男が圧倒的有利(?)な扱いで、その他の兄弟の皆さんたちは、実は恨みを持っていた、ということも知人の家族ではあったと聞いたこともあります。有利なのかどうかは分かりません。責任も重かったのかもしれません。ただ言えることは、兄弟姉妹の人数も多く、さまざまなドラマが当時あったのだと思います。

さて、令和の今はどうなっているのでしょう。

当時の影響は全く消え去ったのでしょうか?

いいえ、違います。当時の影響も、いまだに色濃く残っているケースもございます。

例えば、子がないご夫婦の場合、どうなるのでしょうか。
その場合、通常なら、子→孫という流れですが、そうではなく、兄弟姉妹の方へ流れてゆきます。昨今は、少子の一途をたどってはいますが、一世代、二世代とさかのぼれば、血縁者はどうでしょう。またそこから枝分かれすれば、もう、調査に大変手間がかかる状態になってしまいます。
それぞれの家族での考え方も違い、意見がますますまとまることが困難になってしまいます。
また、多額であろうと、少額であろうと、金銭、財産にまつわる話です。人として、一番本質が顔を出す場面です。

こういった状況を考えますと、やはりまずは、ご自身の置かれている状況を踏まえた対策をあらかじめお考えになられておいた方が、ご自分のため、ご家族のために、なるのではないかというお話になります。

これは、反発されることもけっこうあるのですが、正直に申し上げますと、まず、お元気なうちに、専門家にご相談されることをお勧めさせていただいております。

ご自分の状況が、今現在の法律に照らし合わせて、どうなるのか。
またご自分のお気持ち、その気持ちがどの程度実現することが、残る家族、親族のためにもなるのか。

何か疑問に思った時、知人の方が亡くなられた時など、心にふとよぎった時は、そのままうやむやにしないで、早め早めのご準備をぜひお勧めしております。

相談先は、どなたか善良でお付き合いをお持ちの、税理士や司法書士、あるいは銀行の担当の方、場合によっては弁護士が良いと思います。

あるいは、行政書士という選択もございます。

行政書士のできる範囲は、限りがありますが、まずは全体像を把握することや、ざっくりとした考えられるストーリーなどをお話しできるかと思います。

街の法律家の行政書士は、あなたに寄り添ったアドバイザーでもあります。当然、秘密厳守の士業でございます。

「早めの準備は、あなたの心の健康のため」につながると思います。

2021/11/13

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